【就職】ダメ元で就労支援に繋がろうと決心がつきました

大石に繋がってから9年がたちました。当初は家族に引きずるように連れてこられたものの、お酒による幻聴・幻覚が酷く家族の顔も判別できない有様で、すぐに久里浜への入院が決まりました。退院した時は二度と入院なんかするものかと思い周りにも、そう公言していましたが、心のどこかにはいつか飲めるようになるのではないかと期待があったように思います。結局お酒が止まっていたのは1年ほどだけで再飲酒してしまい、その後はずるずるとスリップをして問題を起こしては、しばらく飲まない事を繰り返し、否認を続け、その内に仕事中でも飲むようになり、本当は昼休みにも日本酒や焼酎を飲みたいけれど我慢してビールや酎ハイを飲む、それでコントロールをした気になっていました。もちろん飲んではいけないと自覚はあるので隠れて飲み、周囲には飲んでいないと言いはる、そんな生活を続けました。周囲から言われるまでもなく当の本人が「これ以上飲んではいけない」と分かっていましたが、焦りやいらだちから飲まずにはいられない。自分自身が完全に酒に支配されて全く自制がききませんでした。

そんな事を何年も繰り返してようやく、自分なりに考えてきた何もかもが無駄でしょうがないから医者の言う事を聞いてダメ元で就労支援に繋がろうと決心がつきました。そうして始めるからには毎日休まずに通おうと決めて、少し落ち着いてくると仲間に囲まれ励まし合いながら断酒を目指す、そんな環境に身を置くことがとても楽だと気付き、それからは大石に通うこと自体に悦びを感じるようになってきました。大石で副院長やスタッフの皆様方、快復、就労を目指す仲間達に支えられ、時に諭され、多くを学ぶことで、ようやく焦りがなくなり、心にゆとりが出来ていき、病気と一生付き合っていく覚悟を持てました。学んだことは就職活動をする中で大いに役立ちましたし、これから社会に戻っていった後でも自分の助けになってくれると確信しています。本当に有難うございました。

~担当~
就職おめでとうございます。「3月末から就活を始める」という目標を持ち、1日1日休まず通所を継続してきた努力が実って良かったです。ご自身の病状や課題、その対策を具体的にいつも意識されていて本当に素晴らしいです。新生活、応援しています。困ったときはいつでも相談しに来て下さい。

Iさん
2018.4.3